手話ロックバンド BRIGHT EYES super-duper
2022年10月1日(土)
@ロームシアター京都 ローム・スクエア 特設エリア「石ころの庭」
OKAZAKI PARK STAGE 2022 「ローム・スクエアライブ」
YouTubeにてロームスクエアのライブを見ていただけます。
ぜひインタビューと合わせてご覧ください。
目次
1.BRIGHT EYES super-duper/演奏が終わってホッとしました
2名古屋聾学校で出会ったんです/入ってくれなかったら解散していたね
【 プロフィール】
1989年5月愛知県立名古屋聾学校音楽クラブ設立と同時に結成。演奏時の2022年、結成34年目。メンバー4人のうち、1名を除いてはみんな耳が不自由であるが、心から伝わる熱いステージを見せてくれる!!
北海道から沖縄まで数多くのイベントに出演し、これまでのライブの数は250回以上を達成。「奇跡体験!アンビリバボー」(フジテレビ)、「24時間テレビ”愛は地球を救う”」、韓国テレビ(MBC文化放送)、その他ローカル番組やニュースなどに出演。アマチュアバンドフェスティバルで準優勝した事やゴールドコンサートで入賞した事、国内最大級のギターの祭典TOKYO GUITAR SHOW2010出演した事など、 メンバーの自信になっている。
2009年にドキュメンタリー映画化した「ジャップ・ザ・ロック・リボルバー」(監督:島田角栄)が上映、2010年に講談社より『ブライト・アイズ「ありがとう」のひとことを』が出版される。
メンバー紹介
ボーカル 鈴木俊祐
聴覚障害を持つ。手話をしながら歌う。最近ではギターを演奏するときもある。
ギター 木村正明
バンドリーダー。聴覚障害を持つ。バンド以外にもソロ、デュオなど幅広く活動。
ベース 山本智久
聴覚障害を持つ。バンドに加入して14年。解散の危機を救う。
ドラム 成田佳総
バンド結成時、聾学校の教師で音楽部の顧問。健聴者。
ロームシアター京都 特設ステージ石ころの庭でのライブ終了後、岡崎いきいき市民活動センターに場所を移して、ライブの感想やバンドのことについて健聴者であるドラムの成田さんに通訳していただきお話を伺いました。
インタビューは早朝からの長距離移動、初対面のセンタースタッフとの挨拶、初めての会場での野外ライブ演奏を終え、インタビューの時は緊張から解放されてホッとしておられるように思いました。
──本日のライブの感想からお願いします
(木村:ギター)まず、演奏の感想の前に、京都に来るのが20年ぶりで、「ああ、京都だ」とジーンときました。
ステージも、事前に送ってもらった写真で見たときは石がなくて平らな空間だったのに、「石ころの庭」という素晴らしいステージになっていて、またその場所でお客さんの前で演奏することができて本当にうれしいです。
演奏が進むとお客さんも乗ってくれたから、僕も乗って演奏ができました。
(鈴木:ボーカル)今日は本当にありがとうございました。スタッフの皆さんに助けてもらって、音響スタッフの方がうまくて良かったです。満足できる演奏ができました。
(山本:ベース)僕は京都に演奏で来たのは初めてです。良い経験ができたと思っています。
緊張したのか、演奏中の音を聞くためのスピーカーからの音がつかめなくて、いつもの演奏とはだいぶ違いました。
(成田:ドラム)それ言い訳でしょ!(笑)
(山本)緊張して間違ってしまったかな(笑)
(成田)実際、山本君はリハーサルでは、音の返しを強くしてもらってもよくわからない状態だと言っていました。
(山本)バスドラムかスネアドラムか音がわからなくて。あきらめて、演奏しているドラムを見たり、ドラムからの生音によって演奏しました。
(成田)勘のところもあるよね。
(山本)今回は補聴器を合わせても高い音と低い音の区別がうまくいかなくて、風の音がまわってよく聞こえなかったので。
(成田)以前に大学で演奏したときも野外で、あの時も風の音でぐちゃぐちゃになってしまいました。それに比べたら今日は頑張れて良かったと思います。
──もし音がわからなくなって、例えばボーカルの鈴木さんが歌が入るところがずれたりしたらどうやって直すんですか?
(鈴木)おまかせです(笑)
(成田)イントロのギターが入って鈴木君が歌えてなかったら、鈴木君の変わりに歌いだしたこともあります。野外だけでなく、ライブでもありました。
でも特に野外は怖いですね。練習の時はそうならないので、野外だけでなくライブハウスなどでも、いかに緊張せずにいつもの調子を出せるかですね。
(成田)野外での演奏経験はそう多くないのですが、音の反響がなくて、演奏がいつも崩れることが多かったです。今日はリハーサルのときに音響の方がこちらの要求に的確に応じてくださってよかったです。手際よくて早く終わりました。
僕も、久しぶりの京都で楽しかったです。はじめお客さんが、ちょっと構えておられたけど、ボーカルの鈴木君が、気持ちを切らさずに「乗せよう、乗せよう」とパフォーマンスを頑張ってくれて、最後にはお客さんに通じて、よかったなぁ。
(木村)拍手もたくさん増えて。
(成田)そうだね、最後のほうには手拍子もあったしね。